あつしはPCゲーム、『やっぱり君が好き』のキャラクター・サクラが大好き。現実の女の子には見向きもせず、閉鎖的というかひきこもりというかまぁそんな感じの毎日をおくっている。

そんなある日、高校の合格発表をむかえる。
結果は余裕(自称)で合格。入学のための書類をもらおうとしたところで、リエとぶつかる。
これまで三次元の女なんて野菜程度にしか見えていなかったあつしだが、なぜかリエはキラキラして見える。
動揺するあまり、あつしはその場を猛ダッシュで走り去ってしまった。
頭からリエの事が離れずぼーっとしてしまうあつし。
「他の子の事、考えたりしない?」というサクラのいつもの甘えん坊発言に、「もちろん」と答えるも、その手は震えていた。
入学書類の提出のため、あつしは再び高校へ。
提出を終え帰ろうとすると、目の前にはリエが…!
とっさに隠れようとしたがまったく意味がなく、リエに話しかけられてしまう。
実は二人が同じ理数科で3年間同じクラスだという事がわかり、あつしはリエとのラブい高校生活を妄想して何もかも忘れて舞い上がる。
善は急げ、と本屋で雑誌の告白特集を読みふける。
鼻歌を歌いごきげんなところで、彼氏とデート中のリナの声が耳に入る。
「見た目どうにかしたほうが良くない?」
あつしは初対面とかもうお構いなしでリナの肩をつかみ、詳しい話を聞かせてほしいと頼む。
某コンビニのクリームブリュレで合意したらしく、あつしはリナに公園で話を聞くことに…
「あんたみたいなオタクが女の子にもてるわけがない」的なことをリナに言われて大ショックのあつし。
もうあの子(リエ)のことなんて忘れちまおうかなぁとオタクライフに没頭しようとするも、頭にはどうしてもリエの事がよぎる。
うつ病寸前になりながらもまだPCゲームをやるが、画面に映るサクラにリエが重なる。
何かを決心したあつしは部屋に貼ってあるゲームのポスターを剥がし、散歩中の犬をビビらせながら一路江戸川へ向かった…

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